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【保育事業者】経験や善意に埋もれたケアワークを、データと理論で可視化する

【院生の声/1期生リレー連載 No.14】山本 裕人さん

 民間保育事業の管理本部人事総務部長を務める筆者は、保育・教育現場の持続可能な未来を構想する実務家です。グループ全体の人事・労務から新規事業開発までを統括する傍ら、「経験や善意」に頼りがちな保育現場を「データと理論」に基づいた確かな仕組みへと進化させるため、企業派遣として本大学院へ入学、柴山慎一教授のゼミにて「ケアワークの可視化」を研究テーマに掲げています。

 ICTやデータの活用が、保育の質・安全、そして職員支援にどのような社会的価値をもたらすのか。現場の声を丁寧に拾い上げながら、労働集約的な事業における課題解決の道筋を追求しています。多忙な経営実務と高度な学問を往復しながら、これからの業界に求められる
「説明できる専門性」を武器にするべく、日々挑戦を続けています

目次

  1. 自己紹介
  2. なぜ本学に入学したか
  3. 学び始めて感じていること
  4. 現在の研究内容
  5. 研究の進め方
  6. 入学後の生活スタイル
  7. 学習環境・課題への取り組み
  8. 今後の展望・メッセージ
  9. MY PROFILE

1.自己紹介

 私は株式会社アイグランホールディングスの管理部門にて勤務しています。
アイグラングループは、保育事業を中核に、フィットネス事業・児童発達支援事業・幼児教育事業を営む企業グループです。

    現在、グループ全体の人事・労務・法務・システム・広報・新規事業開発を担いながら、将来の経営を見据えた組織づくりに取り組んでいます。
     これまで現場運営、管理部門、経営企画に近い立場まで幅広く経験してきました。
個人的にグループCEOの秘書も担当しています。

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2.なぜ本学に入学したか

   現場と経営の双方に関わる中で、「教育や保育は経験や善意だけで支え続けられるのか」という疑問を強く持つようになりました。事故防止、質保証、人材育成、説明責任――これらを支えるには、データと理論に基づいた仕組みが必要です。

 特に、子どもの命を守り、未来への希望を育む責任について自社においても大きな課題認識を持っております。

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 教育テック大学院大学は、実務と理論を往復しながら教育を捉え直せる最適な環境だと感じ、入学を決めました。今後の当社を背負う立場として「自信をつけて来い」と代表者に企業派遣として送り出していただきました。

3.学び始めて感じていること

 最も驚いたのは、教育を「感覚」ではなく「構造」で捉える視点です。ラーニングアナリティクスや因果推論など、これまで経営の世界で使ってきた考え方が、教育分野でも本格的に議論されていることに実務とのギャップを感じました。

 保育事業に携わる人間として、このような学際的な思考で課題にあたる事自体が新鮮でありながらも、労働集約的な事業においては必要不可欠な学びであると認識することができました。

4.現在の研究内容

 私は「ケアワークの可視化による効用についての考察~保育現場の見える化は社会的善なのか~」をテーマに、ICTやデータ活用が保育の質・安全・職員支援にどのような影響を社会に対して与えるかを研究しています。現場の声を質的に拾い上げながら、制度やテクノロジーでどう支えられるかを考えるプロセス自体が現代における保育現場の課題解決に直結すると思っており、非常にやりがいがある研究だと感じています。

5.研究の進め方

 所属ゼミでは、担当教授である柴山先生から的確かつ高次元なアドバイスをいただきながら、社会人院生同士の実務視点の議論が活発です。

 柴山先生は私のような若輩者でもお名前を存じ上げているほど著名な先生です。確かなご経験に裏打ちされたご指導によって、自身の成長を日々感じる事ができています。
 
 また、異なる業界の院生との対話が、自分に新しい気づきや研究を深耕するための材料をもたらしてくれています。また、ゼミ外の教員とも積極的に意見交換でき、手厚いサポートを受けることができる点は、本学ならではだと思います。

6.入学後の生活スタイル

 平日は仕事中心ですが、夜間や週末にオンライン・オンデマンドを使い分けています。生活と仕事と学びを同時に成立させる事は、大変でありながらも自己成長の大きな糧になっているように感じます。

 本学にて教鞭を取られていらっしゃる皆様の社会人院生に対するご理解に救われている点も多くあり、なんとか食らいついている状況です。

7.学習環境・課題への取り組み

 オンデマンド授業は、業務が立て込む時期の強い味方です。課題は実務と結び付けて考えることで、学習と仕事が分断されないよう工夫しています。

その中でも、新しい学びに対しては、先入観を捨て素直に受け入れるように心掛けています。

8.今後の展望・メッセージ

 教育や保育の世界は、これから「説明できる専門性」がより一層求められます。本学は、実務家が理論を武器にできる場所です。忙しい社会人こそ、一歩踏み出す価値があると感じています。

私を含め、本学を卒業した方々の活躍が、今後の教育テック大学院大学の価値をどこまで高めて行くことができるかという勝負に、一端でも関わらせていただけていることを嬉しく思っています。

9.MY PROFILE

【略歴】
2017年 株式会社アイグランホールディングス 入社
2019年 同社 社長室 室長
2021年 同社 広報室 室長
2022年 同社 管理本部 人事総務部長(現任)

保育事業を中核とするアイグラングループにて、管理本部人事総務部長として人事・労務・法務・情報システム・広報・新規事業開発を統括。

【研究テーマ】
ケアワークの可視化による効用についての考察
~保育現場の見える化は社会的善なのか~

【所属ゼミ】
    
柴山 慎一 教授 ゼミ 
 ⇒  
柴山教授のnote記事はこちら

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