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【地域創生×教育】「まちづくり」の根幹は「人づくり」

【院生の声/1期生リレー連載 No.13】

 大学在学中に奈良県五條市へ移住し、学習塾「五條しんまち塾」を創業し、
子どもたちの主体性や挑戦する力を育てながら、古民家活用や拠点づくりと組み合わせて、“人が育つことでまちが元気になる”地域づくりを9年間現場で実践してきた、1期生の木村 航 さん。

 現在、教育テック大学院大学で、子どもの非認知能力 × データ × 教育経営をテーマに研究を進め、場所や人が変わっても再現できる「人が育つ教育モデル」の構築に挑戦しています。

【地域創生×教育】「まちづくり」の根幹は「人づくり」

目次

  1. 自己紹介
  2. 入学したきっかけ・課題意識
  3. 教育テック大学院大学で、学び始めて感じていること
  4. 今取り組んでいる研究内容・研究に関連した活動やその面白さ
  5. 研究の進め方
  6. オンライン受講、当日受講できない時のオンデマンド活用方法、課題の取り組み方
  7. 今後の展望・伝えたいメッセージ
  8. MY PROFILE

1.自己紹介

 はじめまして、木村 航(きむら わたる)と申します。現在は、G&Cコンサルティング株式会社の代表取締役社長として、全国の自治体と連携した地方創生事業を推進しながら、株式会社GOJOチャレンジの代表として、奈良県五條市で学習塾や宿泊施設の運営などを行っています。

 出身は北海道の最北端に近い豊富町です。高校進学を機に15歳で親元を離れ札幌で一人暮らしを始め、大学は同志社大学へ進学しました。
 転機が訪れたのは大学4年生の時です。内定を頂いていた企業があったのですが、現在のビジネスパートナーとの縁で奈良県五條市を訪れ、地域の方々と語り合う中で、「ここで起業してまちづくりに挑戦するほうが、圧倒的に成長できる」と直感しました。そして内定をすべて辞退し、学生起業家として五條市に移住、株式会社GOJOチャレンジを設立しました。
 以来9年間、「よそ者・若者・ばか者」として地域に飛び込み、学習塾「五條しんまち塾」の立ち上げや、古民家を活用したサテライトオフィス・宿泊事業の運営など、多角的に地域課題の解決に取り組んでいます。

2.入学したきっかけ・課題意識


 私が本学に入学した背景には、五條市で実践してきた「人づくりを通じたまちづくり」を、より広域に展開していきたいという強い思いがあります。
私はこれまで、五條市において「将来の地域を担う人材を育てたい」という想いから学習塾を運営し、子供たちの「自立して物事を前に進める力」や「愛郷心」を育むことに注力してきました。現在、このモデルを五條市だけでなく、他の地域にも展開し、日本各地で次世代のリーダーが育つ土壌を作りたいと考えています。
しかし、自分自身の経験や感覚に頼った経営のままでは、他の地域や拠点に展開した際に再現性を保つことが難しいと痛感しました。場所や指導者が変わっても質の高い教育を提供し続けるためには、教育工学やデータに基づいた確固たる指導理論を身につけ、理論に基づく経営へとシフトする必要があると考え、本学への入学を決意しました。

3.教育テック大学院大学で、学び始めて感じていること


 学び始めて驚いたのは、オンライン中心でありながらも、非常に濃密で多様なコミュニティが存在することです。 同期には、学校教員、企業の教育担当、起業家など、多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナルが集まっています。講義やディスカッションを通じて、「教育」というテーマ一つとっても、公教育、民間教育、リカレント教育など全く異なる視点からの意見が飛び交い、自分の視野が急速に広がっていくのを感じています。
 また、単なる知識の習得にとどまらず、得られた知見を即座に自社の事業課題に当てはめて考えることができる環境は、実務家である私にとって非常に刺激的です。

4.今取り組んでいる研究内容・研究に関連した活動やその面白さ


 現在は、私が運営する「五條しんまち塾」をフィールドとして、子供たちの「非認知能力」の育成と、それが社会での活躍にどう結びつくかに関する研究に取り組んでいます。 私たちの塾では、社会で活躍するための土台として「自己制御」「自己発動」「対人制御」「対人発動」という4つの非認知能力を定義しています。これらはペーパーテストでは測りにくい力ですが、生徒が自ら目標を立て、振り返りを行うプロセスの中にその成長が現れます。
 研究の面白さは、現場ですぐに実践できることです。例えば、生徒へのコーチングや声かけの方法を、大学院で学んだ理論をベースに修正し、その反応をデータとして蓄積しています。

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5.研究の進め方

 所属の柴山ゼミでは、個人の研究を進めるだけでなく、ゼミ生同士が相互に貢献し合う「団体戦」のような雰囲気で研究を進めています。オンラインツールを活用して、他の院生と研究の悩みを相談したり、互いの事業について情報交換を行ったりと、活発に交流しています。
 また、教員の方々もフラットに接してくださり、アカデミックな知見はもちろん、ビジネスの視点も踏まえたアドバイスをくださいます。私は普段、奈良や東京を行き来しており物理的な距離がありますが、オンライン上のコミュニケーションを通じて、孤独を感じることなく研究に打ち込めています。

6.入学後の生活スタイル変化、授業時 1 日、1週間の生活スタイル

入学後は、経営者としての業務と大学院生としての学習を両立させるため、時間の使い方にメリハリをつけるようになりました。平日は以下のようなスケジュールで動いています。

【ある1日のスケジュール】

  • 09:00 – 16:00 地方創生に関する事業
    サテライトオフィスや宿泊施設の運営管理、自治体や企業とのオンラインミーティングなど、経営者としての業務を行います。
  • 16:00 – 21:30 学習塾の運営
    「五條しんまち塾」にて、生徒の指導や面談を行います。現場で生徒と向き合うこの時間が、研究の実践の場でもあります。
  • 22:00 – 24:00 帰宅後、課題への取り組みや文献購読
    業務終了後、自宅でオンデマンド授業の視聴やレポート作成、文献のリサーチなどを行います。

 土日は、大学院のライブ授業に参加したり、まとめて研究を進めたりする時間に充てています。

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7.オンライン受講、当日受講できない時のオンデマンド活用方法、課題の取り組み方


 基本的にはフルオンラインで受講しています。私の仕事は全国への出張も多いため、場所を選ばずに学べる環境は非常に助かっています。ライブ授業に仕事の都合で参加できない場合も、アーカイブ配信(オンデマンド)が充実しているため、後から自分のペースでキャッチアップが可能です。

 課題への取り組みについては、あえて自分の事業課題と直結するテーマを選ぶようにしています。そうすることで、「勉強のための勉強」ではなく、「事業成長のための研究」となり、高いモチベーションを維持できています。

8.今後の展望・伝えたいメッセージ


 今後の展望として、本学での研究を通じて構築した教育モデルを、他地域でも実装していきたいと考えています。地域を超えて、「自ら学び、自ら考え、未来を創る人」を育てるエコシステムを作ることが私の目標です。
 入学を検討されている皆さんへ。 「社会人になってから大学院なんて……」と躊躇する必要はありません。私自身、学生時代に「とにかく現場に出る」ことを重視してきましたが、社会経験を積んだ今だからこそ、学びの価値が何倍にもなって返ってくることを実感しています。
 
 「教育」や「人づくり」に課題を感じている方、テクノロジーで社会を変えたいと思っている方にとって、ここは最高の実験場であり、仲間と出会える場所です。ぜひ一緒に、新しい教育の未来を創りましょう。


MY PROFILE

木村 航(Wataru Kimura)/1993年生まれ、北海道豊富町出身。 G&Cコンサルティング株式会社 代表取締役社長、株式会社GOJOチャレンジ 代表取締役。

 15歳で親元を離れ札幌で高校生活を送り、同志社大学へ進学。大学在学中の2016年、地域創生プロジェクトへの参加を機に奈良県五條市へ移住し、株式会社GOJOチャレンジを創業。「将来の五條市を担う人材育成」を掲げ、ふるさと学習や自立型学習を取り入れた「五條しんまち塾」を開校。
 以来、学習塾運営に加え、古民家を活用したサテライトオフィスや宿泊施設の運営など、地域資源を活用した事業を展開。
 
  2020年よりG&Cコンサルティング株式会社の代表取締役社長に就任し、全国の自治体と連携して「持続可能な地方創生」を推進。2025年4月より教育テック大学院大学に入学。

【所属ゼミ】
    
柴山 慎一 教授 ゼミ 
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