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未来を変えるチェンジメーカーを育てる。 星の杜中学校・高等学校の挑戦と本学での学び

【EMBH Voice  1期生リレー連載 No.2】

日本の学校教育が大きな転換期を迎える中、「チェンジメーカーの育成」を掲げる私立中高一貫校で校長を務める2025年入学1期生・小野田一樹さん。校則や定期テストを廃止し、非認知スキルを育む21世紀型教育を推進する改革で全国から注目を集める一方、未来の社会を見据えた学校経営の在り方を学ぶため、本学への進学を決意しました。本記事では、「中等教育における社会的知性(SQ)育成のためのカリキュラム開発」をテーマに研究に挑む日々と、そこで得られる学びや広がる交流の可能性を紹介します。

小野田さんが教育テック大学院大学を知ったきっかけは、ネット広告との事。フルオンラインで受講できる点や、社会人対象のため、夜間や土日に受講できる点など、しかし、入学を決めた最大の理由は、教育学×経営学×情報学、という新しい学際的な学びだったようです。「これからの学校経営をしていく上で必要になるであろう経営学や情報学との掛け合わせで教育学が学べるという革新性」に惹かれ、教育テック大学院大学で学ぶことを決めたとの事です。必修以外にも、教育マーケティング・広報ブランディングやソーシャルアントレプレナーシップ論などに興味を持ち受講されている小野田さん、教育テック大学院大学で学び、今後訪れるであろう日本の学校教育の大きな転換期に向けて力を合わせていきたい存在です。

目次

  1. なぜ、今この大学院で学ぶのか
  2. 学び始めて感じていること
  3. 今取り組んでいる研究・活動やその面白さ
  4. 入学後の生活スタイルについて
  5. 今後の展望や、読者に伝えたいこと
  6. PROFILE

1.なぜ、今この大学院で学ぶのか

現在、学校教育のコンサル会社を経営する一方で、私立中学校・高等学校の校長として勤務しています。本校は、「新たな価値を創造し社会に貢献するチェンジメーカーの育成」をスクールミッションに掲げ、校則や定期テストがない、制服の着用も自由、これからの社会で活躍できる非認知スキルを育成する21世紀型教育を実践している学校です。元は女子校でしたが2年前に共学化し、おかげさまで、3年目の今年度の新入生は、改革前の400%増となり、日本全国の学校が視察に訪れる学校になっています。
 
今、大きな転換期を迎えている日本の学校教育の改革を、本校が先頭に立ちリードしていこうと、日々、新しい教育を模索し実践していく中で、私自身、これから起こり得る社会の変化とそれに対応できる人材を輩出するための学校教育の在り方について、俯瞰して学ぶ機会が欲しいと考えるようになっていました。教育学を学べるいくつかの大学院に資料請求し、進学を考え始めていたときに、教育テック大学院大学のネット広告が目に入りました。オールオンラインで受講できる点や、社会人を対象としている大学院大学ため、夜間や土日に受講できる点もあり興味を持ちました。ただ、この大学院で学ぼうと決めた最大の理由は、教育学×経営学×情報学、という新しい学際的な学びです。まさに!これからの学校経営をしていく上で必要になるであろう経営学や情報学との掛け合わせで教育学が学べるという革新性に惹かれ、この大学院で学ぶことを決めました。

2.学び始めて感じていること

1年次の今年度は、週に3日、1日3時間(90分×2コマ)というペースで受講しています。本学の各先生方の講義はもちろん、たくさんのゲスト講師の講義なども非常に刺激的です。
また、学生の皆さんも、全員社会人で、何かしら教育に関わっている、また興味を持っている方々ですので、そういう方々と知り合えたことも大きな収穫でした。すでに、何名かの方々がうちの学校に見学に来て頂いていますし、いくつかのプロジェクトが走り出そうとしています。

3.今取り組んでいる研究・活動やその面白さ

私の研究テーマは「中等教育で社会的知性(SQ)をどう育成するか?」です。在学中にカリキュラムを開発することが目的です。私のこれまでの人生で、論文を読むということをしたことがありませんでした。今、いくつかの関連する論文を読み始めていますが、専門用語がわからなかったり苦労していますが、これも、大学院生にならなければ経験しなかった新たな貴重な経験になっています。

4.入学後の生活スタイルについて

学校の勤務時間が17:40までなので、授業のある日は、退勤時間と同時に帰ります。帰宅するのに40分前後かかるので、いつも18:30からの講義は、ギリギリ間に合うか間に合わないか、という感じです。職場を出るのが遅れたり講義に遅れる場合は、スマホで受講も可能ですので、その辺り、社会人が学ぶ環境としては、非常に便利だと思います。必修以外にも、教育マーケティング・広報ブランディングやソーシャルアントレプレナーシップ論など個人的に興味がある分野の講義も受講していて、毎回興味深く受講しています。

5.今後の展望や、読者に伝えたいこと

今、日本の学校教育は大きな転換期を迎えています。ここから5年・10年のAIの進化などが牽引していく社会の価値観の大転換期に、日本の学校教育が偏差値偏重の従来の価値観から脱却し、未曽有の人口減少、経済の低迷により、世界から存在感が薄れていく日本の建て直しの責任を本気で負う覚悟があるのかが問われています。そのような混沌とした変革の時代を、学校の中にいる「教員」だけでは乗り切れないことは明らかです。テクノロジーをフル活用し、企業や地域を巻き込んで推進していくことが求められます。
そして、本学はその旗手になれる可能性があります。今後ここで学んだ卒業生や在校生たちがチカラを合わせ、150年間変わっていない教育岩盤に穴を空ける、そんな教育界にインパクトを与える高等教育機関が本学だと思っています。


6.PROFILE

大学卒業後、民間企業2社で教育事業を担当し、全国の中学校・高校 約200校を訪問、世界40の国・地域の様々な教育機関を視察し日本の教育の課題を実感する。2020年に株式会社EDUCATION designを創業し代表取締役に就任。同年、神奈川県川崎市に認定保育園を開園。2021年より学校法人宇都宮海星学園にて校長補佐・開校準備室長に着任し、学校改革全般を担当する。2024年4月より校長に就任。

研究テーマ
中等教育における社会的知性(SQ)育成のためのカリキュラム開発

所属ゼミ
妹尾 昌俊  教授 ゼミ

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