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元小学校教員、現生成AIコンサルタント。 1人では決して見つけられなかった道筋を「教育テック大学院大学」が照らしてくれた 

【EMBH Voice  1期生リレー連載 No.1】

13年間の小学校教員生活を経て、生成AIコンサルタントとして独立した2025年入学1期生・古賀 伸之 さん
教育とテクノロジーを融合させた理想の学びを形にすべく、本学での研究に挑んでいます。テーマは「初等教育における生成AI活用が教員の在り方と働き方に与える影響」。
実務と研究を行き来しながら、仲間や先生方との出会いから得た気づき、そして新たに広がった人生の可能性を描きます。

生成AIコンサルタントとして独立し、活動中の古賀さんが教育テック大学院大学への入学を決意したきっかけは、教育とテクノロジーを融合させ、経営視点まで学べる。ということそしてマーケティングやブランディング、そして研究手法を学べ、さらに多くの授業がオンデマンド対応であることも大きな理由のようです。

同じゼミ生には、中学校の校長先生、起業家、教育関連企業やIT企業でバリバリ活躍されている方々が在籍し、「教育をもっとよくしたいという思いでつながっているのに、雰囲気はとてもあたたかくて、ギスギス感はゼロ。ほんわかした空気感の中で、安心して自分を出せる環境があります。この仲間たちと出会えただけでも、入学して本当によかったと思えるほどです。」とおっしゃっております。

教育テック大学院大学が目指す、高度な教育を提供しながらも温かみのある教育の場の提供が、古賀さんの目指す、教育機関の設立への道筋になることと思います。

目次

  1. なぜ、今この大学院で学ぶのか
  2. 大学院での学びと、生活スタイルのリアル
  3. ゼミという“出会いの場”の価値
  4. 今進めている研究と、広がった人生の可能性
  5. 未来をつくる仲間へ
  6. PROFILE

皆さん、はじめまして。
教育テック大学院大学の古賀伸之と申します。
この記事が、本学に興味を持つ社会人や教育関係者の皆さんにとって、大学院での学びをリアルに感じ、「自分もここで学べそう」と思っていただけるきっかけになれば嬉しいです。

1.なぜ、今この大学院で学ぶのか

私のキャリアの原点は、13年間の小学校教員生活です。子どもたちに寄り添い、信頼を寄せてもらえることにやりがいを感じる一方で、公教育の仕組みに強い限界を感じていました。
そんな葛藤の最中、保護者とのトラブルをきっかけに心身のバランスを崩し、うつ病と診断されました。そして、その過程で、自分がASD(自閉スペクトラム症)の当事者であることも分かったのです。半年の休職を経て教職を離れる決断をし、自分の特性を活かしながら、自分の本当にやりたい教育実現のための道を模索し始めました。

 その答えのヒントとなったのが「生成AI」との出会いです。
「これは世の中を変えるすごい技術だ」と直感し、「自分なら、この技術をもっとうまく教育に活かせるはずだ」という確信にも似た思いが湧き上がりました。大手生成AIスクールと業務委託契約を結び、生成AIコンサルタントとして独立。今では複数の企業と契約しながら、教員向けの生成AI研修も主催しています。
ASDという特性を受け入れ、生成AIという強力な武器も手に入れました。しかし、理想の教育機関を設立するという大きな目標を前に、「具体的に、どうやって形にすればいいんだ?」という壁にぶつかり、前に進めずにいたのです。
そんな私を救ってくれたのが、教育テック大学院大学でした。教育とテクノロジーを融合させ、経営視点まで学べる。まさに、私の理想を実現するための具体的な方法論がここにあると確信しました。ここなら、私のビジョンを現実にするための、最後のピースが埋められる。そう強く感じ、入学を決意しました。

2.大学院での学びと、生活スタイルのリアル

入学してまず感じたのは、「自分は井の中の蛙だった」ということです。
教育現場で無手勝流にやってきた実践が、一流の先生方の下で理論や背景と共に体系化されていく。最先端の教育機関や企業の事例から、教育しか知らなかった自分がマーケティングやブランディング、そして研究手法を学ぶ。そのすべてが衝撃的で、刺激に満ちています。

授業はA週とB週の2週間サイクルで構成され、A週は月・水・金・土の4コマ、B週は火・木・土の3コマ。各授業は3時間ですが、多くの授業がオンデマンド対応なので、私はリアルタイムで参加するゼミ以外は、ビデオで自分のタイミングで受講しています。週末にまとめて視聴したり、倍速で効率的に学んだり、家庭や仕事と両立しやすい仕組みがとてもありがたいです。
課題も過度に重くはなく、長くても2時間ほど。移動時間を活用したり、生成AIを壁打ちや論文検索に使って、効率よく取り組んでいます。ただし、AIに任せきりにはせず、「自分の頭で考える」ことは手放さないようにしています。

3.ゼミという“出会いの場”の価値

そして何より、ゼミの時間は私にとって特別な場所です。
先生方はみなさん本当にプロフェッショナルで、圧倒的な経験と知識を持っておられますが、決して偉ぶらず、むしろ誠実で謙虚。「実るほど頭を垂れる稲穂」のような方ばかりで、心から尊敬しています。
ゼミ生もまたすごい。中学校の校長先生、自分で事業を立ち上げている人、教育関連企業やIT企業でバリバリ活躍されている方々…そんなメンバーと同じ空間で、同じテーマについて語り合えること自体が刺激であり、学びです。それぞれ背景は違っても、「教育をもっとよくしたい」という思いでつながっている。しかも、教育技術にとどまらず、経営や社会の構造までを視野に入れている方ばかり。
それなのに、雰囲気はとてもあたたかくて、ギスギス感はゼロ。ほんわかした空気感の中で、安心して自分を出せる環境があります。この仲間たちと出会えただけでも、入学して本当によかったと思えるほどです。

4.今進めている研究と、広がった人生の可能性

現在は「初等教育における生成AI活用が教員の在り方と働き方に与える影響」をテーマに研究を進めています。これは、私自身のコンサルタントとしての仕事と直結しており、実務で得た知見を研究に活かし、研究で得た視点を実務に還元するという、理想的な循環が生まれています。
実は入学前、私は「もう教育の現場には戻れないかもしれない」と感じていました。ASDを抱えて教育現場を離れた自分が、これからどう生きていくのか、はっきりした答えがなかった。でも、教育テック大学院大学と出会ったことで、「いろんな立場があっても教育に関わることができる」「自分の特性を生かして、別の形で教育に貢献できる」──そう確信できたんです。
あのまま入学していなかったら、おそらく私は一般企業に就職するか、公教育に戻るかという二択しか思い浮かばなかったでしょう。
でも今、私はフリーランスとして活動し、フリースクール設立に向けて動いています。そんな働き方ができるようになったのは、間違いなく、ここで出会った仲間や先生方、そして「教育を軸に人生を再構築できる」という気づきを与えてくれたこの学びの場のおかげです。

5.未来をつくる仲間へ

私の根底には、「ジブンドリブン・コラボレーティブン(自分の意志で人生を選び、他者と共に生きる)」という価値観と、「すべての子どもが“自分のまま”で立てるように」というビジョンがあります。それを実現するための教育機関を設立することが今の目標です。
リスキリングとリカレント教育が叫ばれ、まさに生涯学び続ける時代です。生成AIの台頭により、私たち人間の役割は大きな転換点を迎えています。そんな不確実性の高い時代だからこそ、ここでの学びは大きな力になると確信しています。

この大学院には、教育の王道を知る「正統派の学び」と、社会の最前線で活躍する「実務家の知」が集まっています。本気で世の中を変えようとしている人たちが、ここに集まっているのです。
もし、この記事を読んで少しでも心が動いたなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。一緒にここから、世界を変えていきましょう。


6.PROFILE

小学校教師として、東京都で8年間、名古屋市で5年間、正規教員として勤務。校務主任および学年主任を歴任。
現在は、生成AIコンサルタントとして、大手生成AIスクールほか複数社にて活動。2,500社・1万人以上の法人顧客にコンテンツを提供。

所属ゼミ
妹尾昌俊 教授 ゼミ

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